外国人が日本人と結婚し、日本に滞在するためには一般的に「結婚ビザ」と呼ばれる在留資格、正式には「日本人の配偶者等」を取得する必要があります。このビザを取得することで、外国人配偶者は日本で安定した生活を送ることが可能です。またこのビザを取得すると就労も認められ、外国人配偶者は働いて収入を得ることができます。

目次
在留資格「日本人の配偶者等」で得られるメリット
- 就労の自由:配偶者ビザを持つ外国人は、日本国内で特定の職業に制限なく就労が可能です。
- 健康保険の加入:日本の健康保険や年金に加入することができるようになります。
- 住宅契約:賃貸契約や住宅ローンの申請が容易になります。
在留資格「日本人の配偶者等」の申請条件
該当する身分関係を持つこと
- 日本人の子として出生した者であること
- 日本人の配偶者(夫または妻)であること
- 日本人の特別養子であること
婚姻の実態があること
ただ単に法的に結婚しているだけでは足りず、実際に共同生活を営んでいなければなりません。
安定した収入があること
年齢に関しては特別な制限はありませんが、経済的な安定が重要視されます。具体的には、日本人配偶者が申請人の生活を支えるための経済力を有しているかを確認されます。そのため、収入や貯蓄、雇用の状況が審査対象となり、目安として月収18万円以上が望ましいとされています。ただし、収入が基準を満たさない場合でも、貯蓄額や保証人がいることで補えるケースもあります。
素行が善良であること
- 過去の犯罪歴や違反行為がないこと。
- 入国管理法に違反する行為(偽装結婚など)を行っていないこと。
許可を得るまでの期間
審査には通常1~3か月ほどかかりますが、申請内容によってはさらに時間がかかる場合もあります。許可が下りるまでの間、入国管理局から追加の質問や書類の提出依頼があることもあるため、迅速に対応することが重要です。
よくある質問
申請取次行政書士として、皆さまのよくあるご質問に丁寧にお答えいたします。
在留資格「日本人の配偶者等」を持っていれば、どんな仕事でもできますか?
はい。「日本人の配偶者等」の在留資格は就労制限がないため、どんな仕事にも就くことができます。アルバイト、正社員、自営業など自由に働くことが可能です。ただし、違法行為に関与した場合、在留資格の取り消しや強制退去の対象になることがあります。
偽装結婚と疑われないためにはどうすればいいですか?
偽装結婚と疑われると審査が厳しくなり、不許可になる可能性が高くなります。以下のポイントを押さえて、婚姻の実態を証明することが重要です:
- 婚姻の経緯や夫婦生活について詳しく説明する
- 夫婦が一緒に写っている写真を複数枚提出する(結婚式、旅行、日常生活など)
- 日本人配偶者の家族や友人と交流があることを示す証拠を提出する(LINEのやり取り、手紙、写真など)
- 夫婦で同居していることを示す住民票や公共料金の支払い明細などを用意する
不自然な点があると入国管理局から詳細な追加書類を求められることがあるため、できるだけ誠実に申請することが大切です。

田中俊行政書士事務所
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