日本に在留する外国人も一定の手続きを経ると、自動車を運転することが可能になります。
この記事では、外国人が運転免許を取得する方法について解説します。

目次
外国の免許からの切り替え(外免切り替え)
すでに母国で運転免許を取得している場合、日本の運転免許に切り替えることが可能です(このことを外免切り替えと言います)。
基本的な流れは以下の通りです:
まずは外免切り替えの条件を確認しましょう
- 取得した外国の免許が有効であること
- その国で3ヶ月以上の滞在実績があること
外免切り替えの必要書類
- 事前申請書
- 外国の運転免許証(有効期限内のもの)
- 外国の運転免許証の翻訳書 ※当該運転免許証を発給した外国の行政庁等、領事機関又は公安委員会指定の機関(JAF、ジップラス(株))が作成したもの
- パスポート(滞在期間を確認するため、古いパスポートもすべて持参)
- 現住所がわかる公的な書類(健康保険証等、外国の方は在留カード)
- 当該運転免許証発給国の出入国証明書(申請者が大使館等に発行の有無を確認して下さい。)
外免切り替えの事前審査に通ると試験があります
- 適性試験(視力・色覚・聴力検査)
- 筆記試験(10問の簡単な交通ルールに関する問題、日本語または英語で受験可能)
- 技能試験(特定の国の免許は免除)
- 免除国一覧(例:米国の一部州、韓国、イギリス、フランスなど)
- 免除対象外の国の免許保持者は、試験場での実技試験が必要
外国で免許を持っていない場合は一から取得する必要がある
外国で免許を持っていない場合、日本人と同じように免許を取得する必要があります。
教習所で仮免許を取得する
- 学科試験
- 適性試験
- 技能試験(場内コース)
仮免試験に合格後本免許を取得する
- 路上教習
- 本試験(学科・技能)
- 免許交付
外国人は、日本語の試験に対応できるかどうかが大きなポイントになりますが、一部の都道府県では英語、中国語、ポルトガル語などでの受験が可能な場合もあります。
外国人が自動車運転免許を取得するにあたっての注意点
- 滞在資格による影響:在留資格が「短期滞在」では免許の切り替えができません。「技術・人文知識・国際業務」などの就労資格が必要なケースがあります。
- 犯罪歴・交通違反の影響:過去に重大な交通違反や犯罪歴があると免許取得に影響する可能性がありますShousetsu Nyuukan Hou …。
詳細については、住んでいる地域の運転免許センターに確認することをおすすめします。
よくある質問
申請取次行政書士として、皆さまのよくあるご質問に丁寧にお答えいたします。
外国の運転免許証を持っている場合、すぐに日本の免許に切り替えられますか?
国によって異なります。例えば、アメリカの一部の州、イギリス、フランス、ドイツ、韓国などの国の免許証を持っている場合、学科試験・技能試験が免除され、書類審査と適性検査のみで切り替えできます。
それ以外の国の免許証の場合、学科試験と技能試験を受ける必要があります。技能試験は日本の交通ルールに沿った運転が求められるため、事前に練習することをおすすめします。
国際免許証(国際運転免許)で日本で運転できますか?
一部の国の国際免許証は日本で有効ですが、以下の条件があります。
- 対象国の国際免許証であること(ジュネーブ条約加盟国発行のもの)
- 発行日から1年間有効(または入国から1年間)
- 日本の住民票を取得すると無効になる場合がある(長期滞在者は早めに日本の免許に切り替える必要がある)
国際免許証を利用できる国かどうかを確認し、長期滞在予定なら早めに日本の免許を取得するのが安心です。

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